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マネージャーは知らなかった、彼の欲望
第1章 覗いてはいけないもの
「恒星、着替えたら車まわすから控室に戻って」

「はーい、わかったー」

ひらひらと手を振って、控室へ向かう彼の背中を見送りながら、私は備品の確認を終えた。

その後、スタッフに挨拶を済ませて、控室へと向かった。

「恒星ー、忘れ物ないか確認して……」

半開きのドア。ノックしようとした瞬間、ふと中から音がした。

「……っ……あ、ん……」

小さく、湿った吐息。

息を呑んで私は動きを止める。

ドアの隙間から、視線を送ってしまった――。

着替えもせず、ソファに腰を下ろした恒星は、片手をズボンの中に入れていた。

その顔はうっすらと赤く、唇が濡れている。

目を細め、何かを思い描いているような顔で……その手の動きは止まらない。
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