この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
リクエストのラストワルツ
第2章 姉のようなひと

「しんやくん… うれしい…」
「ぼくもうれしいです… 夢みたいです…」
慎也はほんとうにそう思った。
今起きていることが信じられなかった。
「早く流してください」
「ほんとうに大丈夫だから… 3日前に終わったとこだから」
「でも…」
「大丈夫… このまましてて… おねがい… ね…」
そう言いながら慎也の胸の上で冴子はまだ大きな息をしていた。
そう…
冴子にとっては久しぶりの男との行為だった。
そして、今までにないほど夢中になれた彼を失いたくないと、その胸に顔を埋めながら思っていた。

