パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 ２０２５年７月７日

ベルトコンベアが流れて行くのを
ぼんやりとしながら眺めて居ると
見慣れたピーコックグリーンの
パイピングがベージュのキャリーバックが
流れて来るのが見えて。

『あ、あれ、巴のですよね…』

と…旦那さんが回転台から
荷物を取った時に
別の若い女性が同じバックに
手を伸ばして「あっ」ってなってて。

楽天で買ったキャリーバックだから
同じバックを持っている人が
何処かに居てもおかしくないんだけど。
まさか同じ便に同じキャリーを
持っている人が居たなんて
って思ってたらもう１個
同じ色のバックが流れて来て。

そっちを自分の手で回転台から降ろして、
２つのキャリーバックを並べて
お互い持っている番号札と見比べる。

目立つ色だし個性が強いから
今まで被ったりしなかったので
ベルトとかステッカーで他の人のと
差をつけたりとかしてなくて。
そのままの状態で使用してたから
サイズもどっちもMだったし。

その後、上に乗せるキャリーオン
できるミニバックも流れて来て。
それも…２個…流れて来たから
どっちがどっちの？？ってなったんだけど。

こんな偶然ってあるんですねって、
お互い笑い合いながら、
自分の番号のバックを無事に
受け取りをする事が出来て…。

那覇空港の外に出ると、
レンタカー会社のスタッフさんが
自分の社名を書いた
プラカードを持って立っていて。

旦那さんがレンタカーを手配してくれた
レンタカー会社の送迎車は
マイクロバスぐらいのサイズで…。

さっきキャリーバック取り違え事件の
女性とその旦那さんが同じバスで、
一緒に営業所まで通路を挟んで
１列に座って「またしても
同じレンタカー会社なんて偶然ですね」
なんてそんな話をしながら…
営業所まで一緒にバスに揺られて。

レンタカーの手続きのカウンターも
隣同士になったから、
旦那さんが手続きをしてる間に
その偶然が重なる女性と
隣に座って話をしてたんだけど。

『ええ？お２人も新婚旅行なんですか？
私達も新婚旅行なんですよ。海外は
今は…円安だし…国内で済まそうかって』