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第3章 ７月７日　雨の日の沖縄観光

螺旋階段を上り切った先は
市松模様の色合いのタイル張りで
数段階段を上って高くしてある部分は
ウッドデッキになっている。

目の前には濡れてもいい素材の
椅子が２つと小さな丸いテーブル。

そしてウッドデッキの上に
剥き出しの三角形のジャグジーバス。

ジャグジーの向こう側は
２面がアクリル張りになっていて
その先の景色が見える仕様だ。

「わぁあっ！凄いっ…
お部屋に専用のジャグジーがあるの？
それも…凄い眺めが良いし…」

『夕飯食べたら、バーで
ちょっと飲んでコレ入りましょうよ。
部屋の冷蔵庫にサービスの
アルコールもありますし、
下の売店で買い足しても良いですし。
夜景…眺めながら飲みましょうよ』

「うん、凄い…素敵なジャグジー
ここに座れるようになってるね…」

浴槽が三角形になっている
角の部分が椅子みたいになっていて
座って入れるようになっている。

『後でお湯張りする時の為に
栓だけ止めておきますね』

お湯張りをする給湯スイッチは
下にあるみたいだったから、
先に栓だけ閉めておいてくれて。

螺旋階段を降りて戻って来る。

『一緒にシャワー浴びましょうか…』

「屋上のあれって…ジャグジーで
あって露天風呂じゃないから
水着で入るって事だよね？」

『壁がアクリルでスケスケですし
夜なら裸でも良いかもですけど
水着着た方が良さそうですけどね』

「温泉もあるんだよね…」

『温泉もありますよ？
じゃあ、夕飯食べにって
明日の朝食買って置いて
バー行って、温泉入って
それからジャグジーですかね？』

このホテルは朝食が有名って
そんな話を聞いたのに、
朝ご飯は夕飯を食べに出たついでに
買って来るみたいに旦那さんが言ってて。

『近くに２４時間営業の
スーパーあるみたいなんですよ。
沖縄って弁当とか早朝から
沢山並ぶみたいですし…安くて
ボリュームもあるって言いますもんね』

「ホテルで朝ご飯食べないの？」

今度は背中を押されながら
洗面所の先にある
シャワーブースに連行されて行って。

入口の前で…濡れた水着を脱がされて
旦那さんもそこで水着を脱いでしまって。