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第4章 ７月７日　１日目　～夜～

『こんな大きな窓があって、
外には夜景が見えるって言うのに
夜景に背中向けてチューハイ飲みながら
YouTube観るなんてある意味贅沢ですよ』

「でも、雨、さっきパラパラしてたから
あんまり長い時間ジャグジーに
雨が強くなるんだったら入れないかも？」

とそんな話をしてたら
給湯が完了したとお知らせの
メロディと音声が流れて。

『これ持って、上行きましょうよ』

「え、でも水着…着なくていいの？」

『暗いから大丈夫じゃないですか？
あ、バスローブありましたよね？
あれ着て階段上れば多分
大丈夫じゃないですかね？』

イチイチ気にして見てる人とか
居ませんよと笑っていて。

秘湯の温泉とか…脱ぐ所は一応
隠れてるけど温泉自体は丸見えな
そんな温泉とかもあるもんな…。
昔テレビでそんな丸見え露天風呂に
入ってる芸人さんとか見た事あるし。

お部屋の入口の前の
クローゼットから
バスローブを２枚持って
リビングに戻ると
既に旦那さんはソファの所で
全部脱いで全裸になっていて。

大きな窓の前で全裸になってたので
旦那さんこう…色々と
…開放的過ぎるなと思いながら。
ちょっと影になる所で館内着を
脱いで裸になってバスローブを
纏って…、屋上の露天風呂ではなく
温水ジャグジーへ続く
専用の螺旋階段をぐ～るぐ～ると昇る。

『僕、昔…部屋に螺旋階段ある
部屋憧れてた時期あるんですけど、
これ日常的に上り下りしてたら…
なんか酔いそうですよね…いや、
酔ってるから余計酔いそうなのかもですけど』

「あ、雨は今はやんでるみたいだね…」

『そうですね、お天気も
ちょっと空気読んでくれたんですかね？』

今日は…神戸は快晴でいい天気だったけど
沖縄に来てからちょっとだけ
晴れ間はあったものの、
どんよりとした曇り空と、
小雨が降ったりやんだりのお天気で。

さっき２階に温泉の露天風呂に
浸かっていた時も小雨振ってたし。

『さ、巴。浸かったら
見える心配もありませんよ…？』

そう言って着てたバスローブを
旦那さんが脱いで、前を
隠す様子もなく…先に
三角形の形をしたジャグジーに浸かる。