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第2章 【百合、咲き乱れる】

クリスマスも無事に終わって、お正月！！
その前に2人の記念日もあるよね
旦那さんは記念日の翌日に帰って来る
三が日まではお休みがあって、
かおると会えそうにはない
だから記念日はちゃんとお祝いしたい
かおるもそれは理解してくれていて……
というか、無理やり理解させているのかも



でも暗い顔ばかりしてられないの
そんな時間が勿体ないかなって思うくらい
かおるにメロメロになってるんだもん
自分が既婚者で子持ちな事は都合良く蓋をしてる
これから時々、それに苛む事にもなりそうだけど
もしいつか、かおるが私から離れて
違う人……つまり、男の人と一緒に生きていきます
ってなっちゃった日には、ちゃんと身を引ける人で
ありたい



そんな事言ったらかおるは絶対にそんな事には
ならないですって怒るんだろうけど
私の立場からすれば、それが一番良い事だし
私がとやかく言う権利は何も無いの
いや、私もかおるの事は適当に思ってるわけじゃないよ
こんな可愛い子に惚れないわけがない



いつの間にか、かおるの存在がどんどん膨らんで
朝から夜まで考えちゃってたりもする
ふとした時にいつも考えてるの
母親失格だよね
たくさん家では抱き締めてあげてるんだけど
子供に気付かれたりしたら終わりだよなって思う
天秤にかけたら私は間違いなく子供や今の生活を取る
子供以上のものなんてないよ、本当は



だから、羽目を外し過ぎたらダメだって言い聞かせてる



でも、かおるを前にしたら揺らいでしまうのも事実
全然ダメじゃん…て思う
好きが溢れる、どうしようもなくなる
あれ、私、あれほど好きで結婚したはずなのにって
旦那さんファーストだったのに……



曇りのない綺麗な瞳で「まりさんが大好きです」と
ストレートに想いをぶつけてくるかおるに
私は堕ちてしまったの



どんどん形を変えてくよ、
抱えきれないくらい愛で溢れてる………