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Lの禁忌 〜taboo〜
第2章 【百合、咲き乱れる】

周りにバレないように隠してあげる
1人だけ肩で息をしながらまりさんは
玩具に犯されていた
チラホラ見られてる
私がキスするから
多分、カップルだって気付かれてるよね?
今じゃ珍しくもないから
堂々としてるカップルを見ては
微笑ましく思っていた頃もあった
まさか私がその当事者になるなんて思わなかったけど
私は出逢ってしまった
堕ちるには数秒だったわ
理屈も何もない、
ただただ私たちは必然的に恋に落ちたの
「へぇ、そんな顔もするんだ?ごめん、誰にも見せたくない」
隠すようにコートで覆って与えてしまう
「まりはどうしたい?」
そんなのただひとつに決まってるかな
抱き着くようにお強請りするまりさんが愛おしい
「かおるとひとつになりたい…今すぐ」
「ホテル?了解」
もともと行く予定はなかった
厭らしい玩具を装着させて歩かせるだけで良かった
下のお口、涎たらたらだよ……ショーツが濡れてる
座ることも許されないね
私たちは吸い込まれるようにホテル街へと消えていく
会話は少ない
口を開けば喘いでしまいそうだもんね
お正月休みも終わったはずなのに
部屋は1つしか空いてなかった
エレベーターに乗ると
もう誰に会うこともないからって
まりさんから襲われてしまう
壁際にを押し倒されて唇を重ねるの
「コラ、焦り過ぎ…」
「かおるが好き……好きなの」
「わかってるから」
「もっとキスして」
「ねぇ、そんな顔して旦那さんにもお強請りするの?」
「……意地悪」
「するの?」
「……しない、かおるにだけ」
「ふふふ、良く出来ました」
エレベーターが到着して
チカチカしている部屋に2人して入る
あぁ…ダメ、もう止まらない
扉が閉まる前に深いキスで重なり合う
スカートを捲ってショーツ越しの玩具に触れた瞬間
その手を止めたのはまりさん自身だった

