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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
「はい。客室乗務員をしております。」
「ほう..こんな美しいお嬢さんが飛行機に乗っておられると、長旅の疲れも飛びますな!」
白井さんの言葉にお父さんが、いやいや..と満足げに笑った。
「あの..」
目の前の白井息子が遠慮がちに口を開いた。
(むっ..デブ夫....)
「百合さんは、その..結婚後は..」
「..仕事ですか?」
私の問いに頷いた。
「続けます。」
「でも家事などは....」
お父さんが不安げに私をみたのが、チラリと見える。
小さく『両立する、と言え。』と言ったのがわかった。