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第1章 百合の華は永遠に

「俺、百合ちゃん好きや。」

「い、いき、いきなり何言ってんのよ!」

私は慌てて周りを見渡した。
隣を流れる川べりに小学生が水遊びをしているのが見える。

「....なんとなく..言いたなっただけや。」

そういうとまた歩き出した。

前から仲良く手を繋いだ男女が歩いてくる。
大学生だろうか。

「マサキくんの意地悪....」

「言わないの?梓は言ってくれないんだ?」
男の子の言葉に女の子は顔を真っ赤にして小さく呟いた。

すれ違い様、聞き耳を立てる。

「..好きだよ....もう!今の人たちに聞こえちゃったかも....」

「照れてる梓可愛い。」

「～～っ」