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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第18章 泥濘の揺籠
ナツの身体は、裕樹を受け止めるように揺蕩っている。
共に堕落しているはずなのに、揺籠に揺られているような。
そんな感覚に少しずつ裕樹は呼吸を乱されていった。
「あっ……あんまり動かさないで……。」
裕樹は腕に力を込め、僅かに動きを鈍らせた。
「んっ……どうして……?」
「気持ち良すぎてっ……すぐ出ちゃうから……。」
「いいよっ、出して。」
動くことができない裕樹を包み込むように、肩にそっと指が触れた。
指先は肩に添えられたまま、腰だけがしなやかに動き続けている。
「こういうことも……っ、できるようになったの。」
ナツは声を潜めるように囁くと、今度は奥に擦り付けるように中で動いた。
「ぐっ……。」
腰を引いて逃げようとしても、ナツは背中へ脚を絡めて裕樹を捉える。
「あっ……本当にっ、本当にやばいって……。」
「んっ……出してっ、出して、出して……!」
声色に穏やかさが消え、裕樹の肩に食い込む指先に少しずつ力がこもる。
裕樹は、ぎりっ、と歯を食いしばる。
(駄目だ、耐えないと。)
それでもナツの促すような抱擁に絆されていく。
「あっ、ううっ!」
張り詰めた糸がプツンと切れて、目の前が僅かに白む。
腕も膝も支えが効かなくなり、息絶え絶えにナツの肌に沈んでいく。
自分の肉体という実感が霧散し、ただ熱いものが垂れ流れるだけの肉の器になっていた。
「ああ……すごいっ、ドクドク出てる……。」
何かを言おうとして口を開きかけても、何も言葉が出なかった。
真っ白になった頭の中で、夕闇のように迫る悔悟と達成感に似た何かが混ざり合っている。
裕樹の脈動に合わせるように、ナツは小刻みに呼吸で胸を膨らませている。
(どうしよ……できちゃったらなんて説明すれば……?)
両親の前で肩を竦めるナツと並んで正座をしながら話を続ける自分自身の姿が頭に過った。
それでも最後の一滴を振り絞るまで、ナツの奥から離れることはなかった。
できなかった、というのが正しいのかもしれない。
やがて、考えることが馬鹿馬鹿しくなり、目を瞑る。
ナツの身体に埋まっていると、取り返しのつかない未来のことがどこか他人事のように思えてくる。
このままずっと、微睡の中で揺られることが今はただ、心地良かった。
共に堕落しているはずなのに、揺籠に揺られているような。
そんな感覚に少しずつ裕樹は呼吸を乱されていった。
「あっ……あんまり動かさないで……。」
裕樹は腕に力を込め、僅かに動きを鈍らせた。
「んっ……どうして……?」
「気持ち良すぎてっ……すぐ出ちゃうから……。」
「いいよっ、出して。」
動くことができない裕樹を包み込むように、肩にそっと指が触れた。
指先は肩に添えられたまま、腰だけがしなやかに動き続けている。
「こういうことも……っ、できるようになったの。」
ナツは声を潜めるように囁くと、今度は奥に擦り付けるように中で動いた。
「ぐっ……。」
腰を引いて逃げようとしても、ナツは背中へ脚を絡めて裕樹を捉える。
「あっ……本当にっ、本当にやばいって……。」
「んっ……出してっ、出して、出して……!」
声色に穏やかさが消え、裕樹の肩に食い込む指先に少しずつ力がこもる。
裕樹は、ぎりっ、と歯を食いしばる。
(駄目だ、耐えないと。)
それでもナツの促すような抱擁に絆されていく。
「あっ、ううっ!」
張り詰めた糸がプツンと切れて、目の前が僅かに白む。
腕も膝も支えが効かなくなり、息絶え絶えにナツの肌に沈んでいく。
自分の肉体という実感が霧散し、ただ熱いものが垂れ流れるだけの肉の器になっていた。
「ああ……すごいっ、ドクドク出てる……。」
何かを言おうとして口を開きかけても、何も言葉が出なかった。
真っ白になった頭の中で、夕闇のように迫る悔悟と達成感に似た何かが混ざり合っている。
裕樹の脈動に合わせるように、ナツは小刻みに呼吸で胸を膨らませている。
(どうしよ……できちゃったらなんて説明すれば……?)
両親の前で肩を竦めるナツと並んで正座をしながら話を続ける自分自身の姿が頭に過った。
それでも最後の一滴を振り絞るまで、ナツの奥から離れることはなかった。
できなかった、というのが正しいのかもしれない。
やがて、考えることが馬鹿馬鹿しくなり、目を瞑る。
ナツの身体に埋まっていると、取り返しのつかない未来のことがどこか他人事のように思えてくる。
このままずっと、微睡の中で揺られることが今はただ、心地良かった。

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