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くっつく二人
第1章 陰キャとの出会い

(あ、ウグイス……)
美希が、ふいに教室の窓を眺めていると、鮮やかな緑色をしたウグイスが飛んでいるのが見えた。しかし、その動きはぎこちなく、いつか落ちてしまいそうだ。大きさからして、まだ子供なのだろう。
そのウグイスは羽を羽ばたかせ必死に飛ぼうとしていた。
親は居ないのだろうか。ちゃんと飛べるかな。
「……み……!! ……さ……!!」
誰かが何か喋っている。
何て言ってるんだろう。
「美希さん!!」
「……は、はいっ!!」
先生……だった……。
先生は私の顔を見るなり呆れた。
「貴方ね、最近、窓の外を見てることが多いけど、外に何か居るの?」
「そ、それは……」
確かに最近は、ウグイスの、あの子が現れるから、それで窓の外を見ることは多いのかも。だけど、そんなこと言ったところで信じてもらえないよね。
美希は窓をチラチラと見ながら、
「居ません……」
と答えた。
どうしても窓の外が気になる。さっきのウグイス、もう居なくなっちゃったけど、ちゃんと飛べただろうか。また校庭に落ちたりしていないだろうか。
「美希さん、嘘をついていますね」
先生は美希が嘘をついていることを一瞬で見破った。
美希は何でも顔に出やすいタイプ。陽キャが原因なためか、何も言わなくても顔でバレてしまう。
「……ごめんなさい」
謝る、くらいしか出来なかった。
もう、このことは今日で五回目。簡単に許してはもらえないだろうけれど。
「大丈夫です、あとで職員室に来てもらうだけですから」
(職員室、に来てもらうだけ……か。まあ何度も職員室に行っている私からすれば大したことは無いけど……)
美希が、ふいに教室の窓を眺めていると、鮮やかな緑色をしたウグイスが飛んでいるのが見えた。しかし、その動きはぎこちなく、いつか落ちてしまいそうだ。大きさからして、まだ子供なのだろう。
そのウグイスは羽を羽ばたかせ必死に飛ぼうとしていた。
親は居ないのだろうか。ちゃんと飛べるかな。
「……み……!! ……さ……!!」
誰かが何か喋っている。
何て言ってるんだろう。
「美希さん!!」
「……は、はいっ!!」
先生……だった……。
先生は私の顔を見るなり呆れた。
「貴方ね、最近、窓の外を見てることが多いけど、外に何か居るの?」
「そ、それは……」
確かに最近は、ウグイスの、あの子が現れるから、それで窓の外を見ることは多いのかも。だけど、そんなこと言ったところで信じてもらえないよね。
美希は窓をチラチラと見ながら、
「居ません……」
と答えた。
どうしても窓の外が気になる。さっきのウグイス、もう居なくなっちゃったけど、ちゃんと飛べただろうか。また校庭に落ちたりしていないだろうか。
「美希さん、嘘をついていますね」
先生は美希が嘘をついていることを一瞬で見破った。
美希は何でも顔に出やすいタイプ。陽キャが原因なためか、何も言わなくても顔でバレてしまう。
「……ごめんなさい」
謝る、くらいしか出来なかった。
もう、このことは今日で五回目。簡単に許してはもらえないだろうけれど。
「大丈夫です、あとで職員室に来てもらうだけですから」
(職員室、に来てもらうだけ……か。まあ何度も職員室に行っている私からすれば大したことは無いけど……)

