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初恋を奪った皇太子は、私を逃がさない
第2章 禁断の庭園

「っ……!」
息を呑んだ。
名乗っていない──
この夜、一度も、私の名前を口にした覚えはないのに。
(……どうして、知っているの?)
「リディア……!」
その声は、愛しくて、苦しげで、そして何より──本気だった。
「永遠に、君は……俺の花だ!」
その瞬間、彼の熱が私の奥で溢れた。
「……あああっ──!」
体が震え、意識が白く弾けた。
甘さと痛みと、喜びと、どうしようもない不安が交じり合って、涙がこぼれた。
(どうしよう……)
思わず、手をお腹の上に置いた。
(子供が……できたら……)
怖かった。
でも、それ以上に、胸が熱かった。
それは、ただの“交わり”ではなかった。
心と心が、絡み合った瞬間だった。
息を呑んだ。
名乗っていない──
この夜、一度も、私の名前を口にした覚えはないのに。
(……どうして、知っているの?)
「リディア……!」
その声は、愛しくて、苦しげで、そして何より──本気だった。
「永遠に、君は……俺の花だ!」
その瞬間、彼の熱が私の奥で溢れた。
「……あああっ──!」
体が震え、意識が白く弾けた。
甘さと痛みと、喜びと、どうしようもない不安が交じり合って、涙がこぼれた。
(どうしよう……)
思わず、手をお腹の上に置いた。
(子供が……できたら……)
怖かった。
でも、それ以上に、胸が熱かった。
それは、ただの“交わり”ではなかった。
心と心が、絡み合った瞬間だった。

