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僕の母さん
第10章 除夜の鐘
いつの間にか除夜の鐘の中継が終わり、
テレビの画面にはデジタルタイマーが時を刻んでいた。
- もう間もなく一年が終わり、新年を迎えようとしております -
アナウンサーのやけにしんみりした声がする。
いよいよ新年へのカウントダウンが始まった。
達郎は射精しないまま、母の真弓との結合を解いた。
「はうっ…」
ようやく自由を与えられた真弓は、その場に崩れ落ちた。
「母さん、今夜はこれで勘弁してやるよ
なんたって姫納めだからな
時を跨いでセックスをしちまうと、姫納めが姫始めになってしまうだろ?
それって何だか損した気分になるじゃん
だから、今夜はここでストップしておいて、日を改めて姫始めをやらせてもらうから」
あああ…そんな…
本音を言うと、真弓はとんでもなく感じてしまっていた。
あともう少しでエクスタシーを得られるところだったのに、
この子ったら…
屁理屈を言う息子を忌々しい目で睨み付けた。
自分にはプロポーズをしてくれた辰巳という男がいるのに、
いつしか息子からの寵愛に抜け出せなくなっている己の体の愛欲を呪った。
息子の達郎がトイレに行った隙を見て、
真弓は自分の寝室に逃げ込んだ。
達郎が来る前に素早く寝室のドアに鍵をかけた。
達郎が「やっぱり気が変わった。射精するまで付き合ってもらうことにしたよ」と迫られたら拒む自信がなかった。
ベッドに寝転がって、股間をティッシュで拭くと
とんでもなく濡れていた。
『私、もう自分がわからなくなってきたわ…』
辰巳の事は心の底から惚れている。
かといって、息子に迫られたら今夜のように体を開いてしまうに違いない…
節操のない淫乱な体を真弓は情けなく思った。

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