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HEAVEN~時を超えて~
第3章 錯乱


ちょっと恐くて彼の顔を見られなかった


きっと…いつもの顔をしてるのだろうけど

あたしがこういう意思を見せる事は…
逃げ出すかもしれないと
相手の警戒をぶり返させる事だ


彼は…良い顔はしないはず


逃げる手段がないから、だけじゃない

今ある程度あたしを自由にさせているのは

あたしに逃げる意思が薄れて来ていると

この人は少なからず認識しているからなはず


だから、、こういう意思表示は…自殺行為。


だから…絶対に押し込めていたの。




『マコト…それは…まだ、許可できないかな』



『・・・~っ』


わかっていた答えだ


逆上とかされなかっただけ有難い




『遊び道具が足りなかった?
それなら何だって用意するから遠慮なく言ってね』



『ぅ……』


あたしは首を横に振った


バカ…、、うん、って言えば良かった


いや、いいんだ


発言した時点で、きっとその真意は見抜かれている




『ふふ…マコト、もうちょっとだけ待っててくれる?

上、片付けてくるからさ。少し外に出ようか』




『ぃ…いい…大丈夫・・・それよりも…』



『うん…いいよ』


彼は頷いて深く座り直してあたしを真っ直ぐみて
微笑んでいる
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