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落ちない女を落とす方法
第13章 英介と尚の未来
3人でテレビを見たりDVDを見たり楽しい時間を過ごしていると、あっという間に夕方になってしまった。
「ねぇ、一ノ宮先生、留守番頼める?」
「何処かに行くのか?」
「お買い物に行ってくるわ」
「それなら、一緒に行くぞ。王子、行くぞ」
「はーい!」
3人で英介の車に乗り少し離れた大型スーパーに向かった。
「ほら、王子」
英介は王子の小さな手を繋いだ。
「じゃあ、僕は尚ちゃんと」
「手繋いでくれるの?」
「うん!」
「本物の王子様みたい。嬉しいなぁ〜」
3人共、血は繋がっていないが旗から見たら、その姿はまるで家族のようだった。
「何、食べたい?」
「う〜ん、おじちゃんは?」
「そうだなぁ〜」
その時だった。
「旦那さん、可愛い息子さんと綺麗な奥さんだね?」
「えっ?」
「アンタだよ!ほら、これ食べてみなよ」
試食コーナーで、おばちゃんに 『旦那さん』と呼ばれた英介は恥ずかしそうに笑い、おばちゃんから商品を受け取り手にした。
「ほら、奥さん!」
「えっ?‥私?」
「アンタの他にいないだろう?僕、カッコいいパパと綺麗なママだね?」
「うん!自慢のパパとママなんだ!」
英介と尚は王子の言葉に驚き目を合わせ笑い合った。