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新人警察官の拘束体験研修
第2章 第二部 前章 口枷
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講師陣は開始予定を過ぎてから道場に戻っていた。
もちろん、これも目的を持ってのことだった。

12名全員が開始時と同じA-D班に分かれ整列していた。

男性講師は「みんな、さっき用紙に書いた希望は覚えているな…?」と参加者に念を押した。

すると、すぐに「はい!」と元気な返事が返ってきた。

男性講師は心の中で、(あの人の言ったとおりだ…)と思った。

女性講師は参加者が『研修』という軽い気持ちで臨んでくることを予想していた。きっと手っ取り早く済まそうとするはずだと。だから彼女は拘束体験をあえて緩めに行い、最後は各班の3人に選択肢を与えた。もちろん拘束具のパートでは、各班とも軽めのスカーフを選択していた。

女性講師は研修前の打ち合わせで、『彼女たちを油断させる良い作戦はありますか…?』と述べていた。そして他の女性講師からも『ご褒美を匂わせてみては如何ですか…』という提案をしていた。だから男性講師はケータリングサービスを注文して、実際に17名(参加者12名+講師陣5名)には多い料理をこの学校に運ばせた。
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