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新人警察官の拘束体験研修
第2章 第二部 前章 口枷
拘束具を担当した女性講師は、休憩時間中に緊張感に欠けていた参加者を見つけていた。彼女は3名の顔をしっかりと憶えていた。だからその3名には、甘ったれの証としてディルドギャグを施した。こうすることで他の女性講師が容易に判別できる利点もあった。

ディルドギャグとは数センチ超の男性器を模倣した形の突起(ディルド)を口に含み、皮のマスクでその入り口を塞ぐというものだった。目隠しをされている参加者には、その突起が何の形をしているか判別できないはずだった。

女性講師はふっと息を吐き、彼女の教えを誰も行動で示せていないことに落胆していた。彼女は助手が持つ段ボールから、手錠を1つ取り出した。

目の前に横たわる女性はディルドギャグを付けられていた。誰かの気配を感じ、赤らんだ頬を畳に預け、顔を上げようとするが、「ふぅふぅ…」と肩で大きく息をしていた。
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