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新人警察官の拘束体験研修
第3章 第二部 後章 HELP!
講師は道場の赤枠外から様子を伺っていた。彼女は口枷より早く外されてしまう物を予期していた。

「外されちゃうよね…旅行用のアイマスクだもの…」と独り言を呟いていた。

参加者のほぼ全員がアイマスクをずらす、または完全に頭から外した状態で、女性講師を見つめる者もいた。

女性講師は参加者の拘束時間を考慮して、集合場所だった位置から一番遠いところにむかった。そこにいた者から声を掛けることにした。

彼女は体を横にしたまま、講師が両膝を畳に付け、腰を落とす姿を、虚ろな目で見つめていた。アイマスクは頭から完全に外れてはいるものの、額には汗が光り、口を覆った何層ものダクトテープは密封性を全く失っていなかった。

講師は彼女に「どこか痛いところない…?」と尋ねた。
そうすると彼女はすぐうつ伏せになり、背中を講師に見せた。
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