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新人警察官の拘束体験研修
第4章 第三部 前章 お膳立て 
「ずっと苦しかったんだね…?」
彩の問いに、彼女は「はい…」と素直に認めた。

「そんな願望…家族にも…友達にも…学校の人にも言えないよね…?」
彼女は、「はい…」と小さく頷いた。

「1人でその想いを膨らまして…押し殺してきたんだ…?」

彼女は大きく頷いて、「だから彩先生に最初縛られる時…学校の人に悟られないか…すごく怖かったです…」

彩は彼女が後ろ手に縛られている時、学校の子にずっと冗談を言い、集中できていなかったのを思い出していた。そして美帆が『従順<抵抗』と洞察していた事とも符合していた。

「彩先生…好きなことを…好きと言えない…この社会が嫌いです…」

彩は彼女の本音に驚いたが、彼女の背後でふっと笑みを浮かべた。

「でも…私には話してくれたじゃない…それがとっても嬉しい…」

彩の言葉を聞いて、彼女は胸が熱くなり、「はぁはぁ…」と息が荒くなる。
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