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新人警察官の拘束体験研修
第4章 第三部 前章 お膳立て 
「さっきの2人に聞いたんだけど…やけにあっさりと捕まったみたいね…」
里奈の言葉に彼女は首を激しく振った。

「あなた…わざと捕まったんじゃないの…?」と里奈は彼女の背後に回った。

彼女は警戒心を剥き出しにし、上体を前屈みにし、体の正面を守ろうとした。

里奈は彼女の手首を抑え、「こんなシンプルな拘束から…脱出できないなんて…わざと捕まって…逃げる気がないとかし思えない…」

彼女は「ンッ…」と声を出し、肩を右に左に揺すり、抑えられた手首を解こうとしていた。

「私って…そんなに重要人物なの…?私は何も悪いことをしていないんだけど…」

里奈は手に力を入れ、彼女の体を引き寄せ、後ろから抱きしめた。その手は上着のファスナーに伸び、それをゆっくりと下げていく。

彼女は必死に体を前に前に動かそうとするが、うまくいかなかった。

「何をしているの…私の懐に飛び込ませてあげたのよ…チャンスを活かしなさい…」
彼女は里奈の言葉とは逆の行動をとり、里奈の体から離れていった。当然、里奈も一瞬、力を抜いていた。
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