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第4章 第三部　前章　お膳立て　

里奈はU字型の金属部分を南京錠の本体にグッとはめ込み、施錠していく。スッと本体から鍵を抜き取った。

3点がしっかりと連結された拘束に、彼女の可動域はさらに狭まり、「ンッ…」と戸惑いの声を上げて、体を揺らしていた。その際に彼女は手の甲に何か冷たい物が触れ、それが何か重い物だと腰の動きで認識していた。

里奈はうつ伏せになる彼女の体を、カードをペラっと捲るようにひっくり返した。彼女は虚ろな目で里奈を見つめていた。

「あなたの体に南京錠を掛けたから…」と、彼女に南京錠の鍵を見せていた。小さな輪の中に鍵が3つ付いていた。

「あなたにとって私は…カギを握る女ってことだよね…」
里奈の言葉に彼女の目は大きく見開いていた。

「あなたのお仕事は…厄介な問題を…どうやって解決するの…？」
口枷をされたままの彼女は、当然この問いに答えられなかった。