この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋

「あれほど悩んでいたあなたが…『少しだけなら…』と言って私に縛られて…私の虜になってしまったのよね…」
里奈は美帆の耳元でそっと囁き、指先で彼女の唇を優しくなぞっていた。
美帆は「ハァッ…」と呼吸が荒くなる。
「『ノー』と言うことに罪悪感を抱えていたあなたが…突然逃げ出して…お店を辞めて…勢いで結婚してしまって…それでよかったの…?」
美帆は答えを急かされるように、「うん…よかったの…」と早口で答えていた。
「そう…?彼はMとして働いていた…あなたの過去を知らないんでしょう…?性ビジネスに身を置いていた十字架をこのまま背負っていくの…?
美帆は小さな声で、「里奈…」と後ろを振り向こうとする。
「相手を変えるための努力を…あなたがしても…相手は何も変わらないのよ…ただあなたが疲れていくだけ…独りになるのが怖いから…『物足りない…』って相手に言えないの…?」
美帆は首を左右に振り、「そ…そんなことない…」と慌てて言葉を発していた。
里奈は美帆の耳元でそっと囁き、指先で彼女の唇を優しくなぞっていた。
美帆は「ハァッ…」と呼吸が荒くなる。
「『ノー』と言うことに罪悪感を抱えていたあなたが…突然逃げ出して…お店を辞めて…勢いで結婚してしまって…それでよかったの…?」
美帆は答えを急かされるように、「うん…よかったの…」と早口で答えていた。
「そう…?彼はMとして働いていた…あなたの過去を知らないんでしょう…?性ビジネスに身を置いていた十字架をこのまま背負っていくの…?
美帆は小さな声で、「里奈…」と後ろを振り向こうとする。
「相手を変えるための努力を…あなたがしても…相手は何も変わらないのよ…ただあなたが疲れていくだけ…独りになるのが怖いから…『物足りない…』って相手に言えないの…?」
美帆は首を左右に振り、「そ…そんなことない…」と慌てて言葉を発していた。

