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新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋

里奈は透明なベルトを彼女の首に巻き、バックルでしっかりと締めていた。その先にはさらに透明なベルトが伸びていて、里奈はそれを彼女の背中の方に動かしていた。
再び体をうつ伏せにされた美帆は、全くの無抵抗状態であった。里奈の診断カルテのように、美帆は従順なM女として、マットの上に横たわっていた。
里奈の先程はめた首輪の先には小さな鉄製のリングがあり、そのリングの輪に隙間なく透明なベルトが繋がれていた。それは里奈が考案した、明らかに意図を持ったリングであった。
里奈はそのリングを、美帆の左右肩甲骨に挟まれた箇所を中心に据えた。そして美帆の両腕を再び後ろにし、今度は肘を折りたたみ、後ろで腕が平行になるように組ませた。
リングから伸びる透明ベルトが美帆の左の二の腕に伸び、それにベルトが掛けられると、ベルトの中央にあった金具に通されていく。それはショルダーバッグに付いている、長さ調整用の金具だった。ベルトをU字型に通し、金具で締めを調整すれば、それはけして緩まず、拘束力が高まる仕組みになっていた。
里奈は左右の拘束バランスを整えつつ、二の腕から肘までの動きを封じ、今度は肘から手首までの動きを封じ込めようとしていた。
再び体をうつ伏せにされた美帆は、全くの無抵抗状態であった。里奈の診断カルテのように、美帆は従順なM女として、マットの上に横たわっていた。
里奈の先程はめた首輪の先には小さな鉄製のリングがあり、そのリングの輪に隙間なく透明なベルトが繋がれていた。それは里奈が考案した、明らかに意図を持ったリングであった。
里奈はそのリングを、美帆の左右肩甲骨に挟まれた箇所を中心に据えた。そして美帆の両腕を再び後ろにし、今度は肘を折りたたみ、後ろで腕が平行になるように組ませた。
リングから伸びる透明ベルトが美帆の左の二の腕に伸び、それにベルトが掛けられると、ベルトの中央にあった金具に通されていく。それはショルダーバッグに付いている、長さ調整用の金具だった。ベルトをU字型に通し、金具で締めを調整すれば、それはけして緩まず、拘束力が高まる仕組みになっていた。
里奈は左右の拘束バランスを整えつつ、二の腕から肘までの動きを封じ、今度は肘から手首までの動きを封じ込めようとしていた。

