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第5章 第三部　後編　水面（みなも）の波紋

後ろで揃えられ、平行に組まされた両腕に、透明なベルトは両腕を吊り、持ち上げるように掛けられ、金具でギュッと締められていた。

その度に美帆は肉体の中心がキュッと締め付けられる感覚に、「ふぅ…ンッ…」と身悶えを起こし、体を左右に揺らしていた。

里奈はそんな美帆の反応を楽しみつつ、両腕の拘束力を淡々と高めていた。それが済むころには、1つのリングから透明なベルトが、背中の中心のリングから放射線状に広がっていた。

里奈は首輪と同じ要領で、美帆の腰にも透明なベルトを巻いていた。このベルトに繋がれていた別の線を彼女のお尻に這わせていた。お尻の窪みに食い込ませるように這わせ、幾つものの支線が付いたベルトを太もも付近に添えていた。その支線は横に伸びるベルトだった。

美帆の太ももをぐるりと囲み、適度な締めで金具にベルトを固定していた。

横に伸びる支線は適度な間隔を保ち、太ももに2か所、ふくらはぎに3カ所、そして足首に1カ所に巻かれていった。それは美帆が研修参加者たちに語っていた、自力で立ち上がれなくなる拘束だった。