この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋

***
彩は、みずきの手首に手を添え、歩きながら彼女の横顔に視線を移していた。時折、首だけで背後を振り返ろうとする仕草をしていた。彩はポケットに入れていた診断カルテの内容が、どうしても気になった。それゆえ、向かうべき場所の途中で立ち止まった。
「お手洗いは大丈夫…?」と声を掛けた。
みずきは沈んだ表情で彩を見つめ、「いいんですか…?」と確認を求めた。
彩は「うん…」と頷き、お手洗いの扉前まで彼女を誘導し、その場でみずきの拘束を解いていた。
みずきは、「ありがとうございます…」とお礼を伝え、中に消えていった。
彩は彼女が中に消えるとすぐに、美帆が記した診断カルテを手にしていた。
――――――――――
M2
従順>抵抗
諦め
優しさ、刺激に弱いタイプ
――――――――――
彩はカードに目を通し、それを再びポケットに入れた。そして心の中で、『仲間意識が強い』と記していた。
彩は、みずきの手首に手を添え、歩きながら彼女の横顔に視線を移していた。時折、首だけで背後を振り返ろうとする仕草をしていた。彩はポケットに入れていた診断カルテの内容が、どうしても気になった。それゆえ、向かうべき場所の途中で立ち止まった。
「お手洗いは大丈夫…?」と声を掛けた。
みずきは沈んだ表情で彩を見つめ、「いいんですか…?」と確認を求めた。
彩は「うん…」と頷き、お手洗いの扉前まで彼女を誘導し、その場でみずきの拘束を解いていた。
みずきは、「ありがとうございます…」とお礼を伝え、中に消えていった。
彩は彼女が中に消えるとすぐに、美帆が記した診断カルテを手にしていた。
――――――――――
M2
従順>抵抗
諦め
優しさ、刺激に弱いタイプ
――――――――――
彩はカードに目を通し、それを再びポケットに入れた。そして心の中で、『仲間意識が強い』と記していた。

