この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
腹痛
第1章 Stomachache
金曜の夜、会社帰り。月末なのもあって、残業した。もう11時過ぎだ。

東京の大学を受験するのと同時に上京して、もう10年が経つ。東京という街は、かつての憧れや輝きを失い、生活の一部となり、路脇の缶チューハイのごみが風俗店のネオンをキラキラと反射する。日付が変わっても電車が残っている、というのが、東京の唯一の良心だ。


残業は、日中に仕事をこなせなかった人間に与えられた、帳尻合わせの時間だ。自分には、仕事を昼に終わらせるだけの能力がなかった、ただそれだけだ。残業代は、無能に与えられる恥のドブ金である。私は、その汚い金で生きているんだ。私は、そうやって生きていくしかないのだ。

新宿駅から、電車に乗って、30分。東京郊外にある自宅の最寄り駅に着くころには、この町はすでに眠っている。もうすぐ日付が変わる。

コンビニで焼鮭弁当と発泡酒を買い、帰宅。
/4ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ