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男友達と気持ちイイこと《短編》
第1章 男友達と気持ちイイこと♡

「…好きです。俺と付き合ってください」
『…"面倒臭い"って、言ってたのに?』
「っ…仕方ねーだろ。好きな女に"彼女作らないの?"なんて言わたら、脈ナシかと思うだろ」
後から聞いた話によると…
春樹は、中学の時から
私のことが好きだったらしい。
けれど、
関係が崩れるのを恐れて、言葉に出せず…。
大学生になった今
私に彼氏が出来たことをキッカケに
耐えられなくなった、とのこと。
「…ごめんな。こんな形で伝えることになって。けど…、まじで本気だから」
『…ん…。分かってる…』
私も…
春樹と一緒に居る時の自分が、一番好き。
自分らしく、ありのままで居られるから。
もしも、春樹に出逢っていなかったら…
そんなことにも気づけなかった。
だから、私は
"幸せ"と感じるこの気持ちを
大事にしていきたい。
「んじゃ、運動後の糖分補給でもしますか」
『…こんな夜中に食べたら、太るじゃん』
「はぁ?買って来いって言ったのは誰だよ。一日だけじゃ、変わんねーって。ほら、一緒に食うぞ」
明日、先輩との関係に終止符を打とう。
私は……
春樹のことが、好きだ──。
【おわり】

