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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第3章 誘惑しますっ!
落ち込み気味のままキャリーケースをギコギコ引っ張りながらしばらく歩いていると――……。
「君、ひとり?」
「可愛いね」
あたしと同じくらいの年齢か、もう少し上くらいかの男子2人が言い寄ってきた。
2人とも髪は黒なんだけど、右手や腕の所々にタトゥーが入っていて、なんだか遊んでいるような雰囲気だった。
嫌な予感がする。
あたしは警戒して一歩、後ろへ下がった。
「人と待ち合わせしてるんで」
そう言って通り過ぎようとすると、どうしよう。
道を塞がれてしまった。
まだ日中なのに周りは人がいない。
しかも路地裏っぽくて壁で挟まれているから視界が悪い。
周りを確認しても気がつけば誰もいない。
これって、これってちょっとマズイかもしれない!
どうしよう。
「君、2年? 同い年くらいだよね、一緒に遊ぼうよ」
「やっ!」
腕を掴まれてしまった。
こういう時に限ってあたしの丸肩が仇になる。
カーディガンがずれ落ちてしまったんだ。
「いいね、巨乳! Fカップ?」
背後から抱きつかれて、胸に触れられる。
「生地薄! おっぱい揉み具合最高!」
「ひゃあっ!」
そこはあたししか触っていない場所。
本当なら唯斗さんに触れて貰う場所だったのに……。
好きな人でもない男の人に触れられるなんて!
ショックを受けている間にもその手は胸を揉んでくる。
乳頭に手の甲が触れる。
「あっ――!」
撫でられるような動き方をするのはあたしを試しているとしか思えない。

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