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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第12章 いざ、情報収集のためにっ!
このコーデならお尻はしっかり隠れているし、胸元もしっかりカバーしている。
気分が乗らないからスワロフスキーがきらきら輝く、水色のスイング式ピアスをつけた。
相手が誰でも外出するには変わりないし、気分を上げなきゃやっていられない。
別に須藤さんのためじゃないんだからっ!
自分に言い聞かせながら、いつもどおりのメイクをする。
須藤さんとのデートは不本意だけど、姫美花さんの情報は入手したい。
「楽しんでね」
「はい、行ってきます!」
玄関でお見送りしてくれる唯斗さんに挨拶をして、いざ出陣!!
須藤さんと会う場所は大きなショッピングモール。
最寄りの駅から電車で18分程度のところ。
12時50分にショッピングモール近くの駅で待ち合わせになっている。
さすがは7階建ての大型ショッピングモール。
ロータリーがあって、整備もしっかりされてある。
目の前には献血の看板や保健の窓口もあって、今日は平日だけど会社員や主婦層、それに夏休みを満喫している若者もいて、辺りは賑わいを見せている。
しかも映画館やゲームセンターなんかも存在していて、カップルも多い。
……はあ、唯斗さんと来たかった。
なんて嘆いていても始まらない。
待ち合わせの駅まで無事に到着すると、目的の須藤さんと落ち合うために重たい足を引き摺った。
改札を出るとすぐに女の子の像がある。
須藤さんとはそこで待ち合わせ、なんだけど……。

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