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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第12章 いざ、情報収集のためにっ!

「澪ちゃん、七瀬のことをすごく気にしているでしょう? あと、森野が澪ちゃんを見る目も他と違う気がするんだよね。姪っ子っていうよりも、どちらかっていうと異性として見てるような感じ――。もしかして、ふたりは付き合ってるの?」

 だったらどんなに良いだろう。
 唯斗さんと恋人同士になれればこんなに悩んでなんかいない。

「まだ付き合ってはないです」
「まだ……ってことは、セックスはしてるんだ」
「――っつ」
 そこで正直なあたしはさらに動揺してしまった。
 言葉に詰まってしまう。
 これじゃあ、肯定しているようなものだ。

 そうしたら、やっぱりそういう関係性に鋭い須藤さんは、一枚も二枚も上手だった。

「やっぱりね――初めて会った時から数週間しか経ってないのに、澪ちゃん、少し体型変わった感じがしたんだ。色っぽくなったっていうか、ちょっと大人びた雰囲気っていうの? もしかして、胸も大きくなってない?」

「――っつ!」
 ああ、どうしよう。
 よりにもよって須藤さんにあたしと唯斗さんの関係性がバレるなんて!
 これって、唯斗さんにとってとっても不利だよね。
 迷惑かけちゃうよね。
 何か言わなきゃ!
 でも何て言い返せばいいの?
 脳内フル回転させるけれど、結局あたしはまだまだ子供で、言い返す能力なんてない。

 あたしが黙ったままいると、須藤さんは続けた。


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