この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
魅惑~甘く溺れる心と身体。
第13章 危険な罠、ふたつの欲望の前にただ狂い咲く……。

 恋人同士になれるかもしれない。

「あたしが勝ったら、口を挟まないでくれますか?」
「もちろん。その代わり、もし森野が澪ちゃんのことを好きじゃないと判れば、付き合ってもらうからね」
「それはっ!」
「知りたいんでしょう? 森野が澪ちゃんのことをどう思っているのか」

「――はい」
 こくん。
 あたしは迷わず正直に頷いた。

「だったら手助けしてあげる。でもそれでダメだったら、俺とのことも考えてよ。この賭け、理にかなったものだと思うんだよね。だって澪ちゃんは森野の本心を聞ける。恋に破れても俺が貰ってあげるっていうんだから、ね? もし振られたら、森野のこと、思い出せないくらい忘れさせてあげる」

 危険な提案だと思う。
 だけど、このまま唯斗さんとずるずるこの関係性を続けるつもりはない。
 でもきっと……。
 唯斗さんに振られることを考えるのはとても辛いことだけど、そうなった時も、あたしは唯斗さんを忘れることはできないと思うし、須藤さんに気持ちが傾くとも思えない。

 この賭けはきっと無意味。
 だけど――。
 だったら――。

「あたしと唯斗さんのこと、誰にも言わないって約束してくれる?」
 訊ねると――。
「勿論!」
 須藤さんはにっこり笑った。

 あたしは握り締めたTシャツの裾を離し、そのまま手のひらをぎゅっと握った。


「その賭け、乗ります!」


/212ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ