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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第14章 アクメの檻。

 それに、他人に喘ぎ声を聞かれるのは恥ずかしい。
 どうにか頑張って口を閉ざしているんだけれど、限界に近づいている。

 声を漏らさないようにしなきゃと思えば思うほどに、今の行為がとても卑猥だと思えてくる。
 そうなれば、唯斗さんを咥えている子宮がキュッて縮まって、締め上げてしまう。
 余計に唯斗さんを感じるわけで――……。

 あたし、すっかり中で感じる身体になったんだ……。


「あ、んっ!」
 しまった!
 声が漏れた!!
 慌てて両手で口を塞いでも、もう遅い。
 あたしの声はしっかり聞かれていた。

「森野? どうした?」
 あまりにも場違いな声が漏れたから、訝しがる上司の人の声が聞こえた。
 あたしは必死に口を押さえ続けるしかない。
 そうすると、感度はさらに上がってしまう。
 また、強く中にいる唯斗さんを締めつけるんだ。

 やだ、やだやだ。
 漏らしちゃダメなのにっ!
 どうしよう。
 あたし、ヘンになっちゃう!!
「――っつ!」
 感じないよう感情を必死に抑えても、身体は正直だ。
 快楽の涙が頬を伝う。

「すみません。実は最近、子猫を拾ってしまって、その子、すごく甘えたで俺がパソコンと向き合っていると、必ずと言って良いほど擦り寄ってくるんです……」
 唯斗さんの唇があたしの首筋を這う。
 片手が腰を離れて胸を包むとやわやわと揉み込みはじめる。

「ん……」
 ダメ、また声が出ちゃう!!


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