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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第14章 アクメの檻。

 優しい唯斗さんだからきっと、子供を盾にすればあたしの側にいてくれるかもしれない。
 もし、唯斗さんがあたしの身体を気に入ってくれたのなら、こんなに嬉しいことはない。
 恥ずかしいけど、もっと乱れて唯斗さんにうんと抱かれよう。
 そしていつか――あたしなしではいられないくらい、唯斗さんを束縛するんだ。

 その願望どおり、最近ではふたりきりになると、もっぱら組み敷かれる日が続いている。
 おかげであたしの腰は立たず、寝室やソファー、バスルームなんかの場所を問わず抱かれ続けている。

 そして今は――。
 午後3時。
 お仕事中。
 唯斗さんはリモートで上司の人と会話している最中だ。
 今までならこんなことはなかったのに、須藤さんの一件から通話中でさえも組み敷かれるようになっていた。

 ソファーの上で、あたしは裸体を晒して腰を突き出すように唯斗さんのペニスを受け止めている。
 唯斗さんは器用に携帯を肩に挟み込み、あたしの腰を掴んで抽挿を繰り返す。
 あたしは声を聞かれないよう、必死に堪えるしかない。
 まさか上司の人も仕事中の電話越しでセックスしているとは思ってもいないだろうから――。

 だけど……。
 唯斗さんが動くと、中にあるペニスが肉壁を押し広げるから感じる部分が擦れて声が漏れてしまう。

 唯斗さんはお仕事中。
 だからこんな行為をして良いはずがない。
 これがバレたら、唯斗さんの立場が悪くなるのに……。


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