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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第15章 邪魔なんてさせないんだからッ!
◆
結論、唯斗さんはあたしが好き。
たしかに、まだ告白はされていないけれど、須藤さんに連れられてラブホに行ったことを根に持っていて、激しく抱かれたから間違いない!
あとは告白してもらうだけ。
だから何も心配する要素なんてない。
そして時刻は午後6時18分現在。
あたしはただ今、絶賛お料理中。
唯斗さんはいつものようにお仕事部屋でデスクワーク。
そんな唯斗さんのすぐ側で、あたしは鼻歌なんて歌いながら、まだまだ暑いから栄養バランスも踏まえた上で冷しゃぶでもいいかな、なんて考えてキャベツを千切っていく。
昆布を加えた茹で汁に豚肉を投下完了!
火を止めて。
副菜は小松菜とおあげさんの煮浸しで決まりッ!
うんうん、いいんじゃない?
我ながら献立てはバッチリだ。
あたしはいつものようにお気に入りのひらひらエプロンをしてキッチンに立っていると、ふいに後ろから包まれた。
「っひゃ!」
「何を作ってくれているの?」
突然抱きしめられて心臓がバクバク。
身体は何度も求められているのに、やっぱりいつまで経ってもこの距離は慣れない。
しっとりとした低音ボイスが耳孔を刺激する。
「今日も暑いから、冷しゃぶにしようかなって――」
「澪ちゃんのご飯はいつも美味しいからね」
「あ、ん……」
薄い唇に耳朶を食まれた。
みぞおちが疼き出す。
おかしな声も出ちゃうし!
これじゃあ、あたしがドキドキしているのもろバレだよっ!

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