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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第15章 邪魔なんてさせないんだからッ!

 腰まである長めのニットの裾から覗く太腿には蜜が伝い落ちていく……。

 あたしたち、こういう仲なんだからっ!
 邪魔しないで!!

 あたしは姫実花さんを睨んで牽制する。

「え、あの……わ、わたし。その、ごめんなさい……」
 姫実花さんは恥ずかしそうに唇を噛みしめた。

 そう、とっとと帰って。
 あたしはこれから唯斗さんに抱かれるんだから!

「ごめんなさい!」
 慌てて立ち去る姫実花さん。
 そうそう、お邪魔だからとっとと帰ってね。

 明らかに性行為中だったことを仄めかすあたしはこっそりほくそ笑んだ。
 これで唯斗さんはあたしのもの。
 心置きなく愛されるんだから!!

 あたしはそう確信して疑わなかった。

 だけど――。


 唯斗さんは腕に絡みつけたあたしを、振り解いたんだ。


 ――えっ?
 この唯斗さんの行動に、あたしの呼吸が止まる。

 てっきりあたしはそのまま唯斗さんと去って行く姫実花さんの後ろ姿を見送るものだと思い込んでいた。
 それなのに――。

「七瀬!」

 だけど、
 どうして?

 不安になるあたしをそのままに、唯斗さんは姫実花さんを追いかけていくんだ……。

 パタン。
 目の前でドアが締まる。
 その音がやけに重々しく聞こえた。

 玄関のドアが閉まった数秒後、あたしははっとして部屋の中から外が見える場所へ移動する。

 そうしたら――……。

 暗い夜道に佇む外灯が、ふたりのシルエットをほんのりと照らしている。


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