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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第4章 蜜に溺れる身体。

「澪ちゃん……」
 唯斗さんの腕の中に閉じ込められたあたしは喘ぐことしかできない。
「は……ぅ」
 あたしを呼ぶ唯斗さんの声はとても甘い。
 耳元で大好きな人に名前を呼ばれた、たったそれだけのことなのに、あたしの身体はいったいどうしちゃったんだろう。
 みぞおちにはさらに熱が宿る。

 唯斗さんの手が生地の下へと滑り込み、あたしの肌を撫でる。
 みぞおちを円を描くように触れたかと思えば、胸を揉んで、服を脱がされる。
 その間、あたしはまた唯斗さんに唇を塞がれた。
 また深くなる口づけに、あたしは喘ぎながら応える。
 乳首を摘んで円を描き、あるいは優しく引っ張りながら刺激する。
 あたしの乳首、コリコリ言ってる……。
「ん、は……」
 胸を弄られて、熱が上がる。
 あたしの両太腿に力が入った。
 クリトリスを自ら刺激するように、太腿をきゅっと閉ざして擦り合わせる。
 そうしたら、大きな手があたしの太腿をなぞった。

 唯斗さんによってスカートのボタンが外されていく……。
 両足からスカートが抜き取られた。

 今、あたしが身に着けているものといえば、靴下と紐のショーツだけ。
 しかも、このショーツってば秘部の大切なところしか隠していないから、ほぼ裸に近い。
 明るい日中の室内で隠すものは何もない。

 いったいどうしてあたしはこの下着にしようと思ったんだろう。
 今さらながらに破廉恥な姿だと、疼く体とは正反対に、頭の片隅で話す声があたしをたしなめる。

 だって、まさか唯斗さんに見られるなんて思わなかったから――……。


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