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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第4章 蜜に溺れる身体。

 本当は、唯斗さんにとってあたしはただの姪に過ぎないと思っていた。
 あたしは肉体関係を結ぶほど、大人の存在ではないと思っていたから。
 唯斗さんと対等じゃないって、そう思っていたんだ……。

「いつもこういう下着を身に着けているの? それとも、俺を意識して――?」
 耳元で囁く声はあたしを挑発するような声音だった。
 下肢の割れ目に男の人特有の骨張った指が触れた。
「――あっ!」
 訊いたのは唯斗さんの方なのに、あたしに答える隙も与えない。
 2本の指がほんの少し力を入れて秘部の割れ目をなぞった……。

「たくさん濡れたね……。お漏らしする澪ちゃんも可愛いよ」
 ぼそりとまた耳元で囁かれる。
「はう、ん……」
 もう感じすぎている身体は耳孔に注がれた唯斗さんの声すらにも反応して、さらにショーツを濡らしていく……。

「濡らしているところをもっと見せて……」
 両足を広げられ、ショーツの紐が解かれた。
 両手の親指が割れ目を開く。
 同時に、外の冷たい空気が膣の中に入ってくる。

「可愛いね、ピンク色のクリトリス(ここ)も……」
「あ、んっ!」
 あたしはもう心臓がバクバク言っていた。
 大好きな人にあたしの身体を全部見られて、恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない。
「やあっ!」
 両手で顔を覆って泣きじゃくる。
 そうしたら、唯斗さんはやっぱり唯斗さんだった。
 あたしからほんの少し、身体の距離を離した。


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