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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第5章 ハイスペックの裏に隠された本音。

 今度こそ、あたしはぐったりベッドに沈み込んだ。
 目に溢れた快楽の涙が頬を伝う。
 あたしはさらに中にいる唯斗さんを締めつけ、二度目の解放を促した。


「ごめんね、3日前、ひどく詰め寄ってしまったから規制しようとしたのに、澪ちゃんを前にすると理性が働かなくなる――」

 ぐったりベッドに倒れ込むあたしに、唯斗さんはぽつりと謝罪を漏らした。

「へ、いき……もとめられて、嬉しかったから……」
 二度もイってしまったあたしは、ろくに呂律が回ってない。
 はひはひと息を漏らしながら唯斗さんに話した。

「ゆっくり寝てて、お料理作ってくれたんだよね、いただくね?」
 そう言うと、唯斗さんはあたしの旋毛に口づけを落として部屋を出て行った。

 あたしは、っていうと……。
 疲弊してしまって、そのまま瞼を下ろした。



 ――……。
 ――――……。


「ご飯、ありがとう。美味しかったよ」
 唯斗さんが無事にお仕事に行く準備を終える頃、あたしはようやくベッドから起き上がることができた。

 唯斗さんの優しい肌の匂いが安心材料になって、あれから30分くらい眠ってしまったんだ。
「お仕事いってらっしゃい」
 あたしは今、玄関先でエプロン姿で唯斗さんのお見送り。
 唯斗さんはスーツ姿もバッチリ決まっている。
 格好いいよ!!

 内心興奮するあたしに、そっと耳打ち。
「エプロン姿も似合っているね、お見送りも嬉しいよ」


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