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第5章 ハイスペックの裏に隠された本音。

　唯斗さんに褒められちゃった。

　嬉しくて、あたしは背伸びして唯斗さんにキスをする。
　そうしたら、唯斗さんの手が、あたしの腰に触れた。
　片方の手が、またスカートの下に入ってくる。

「ゆっ、っぅう……」
　自分からのキスは、すぐに唯斗さんに主導権を握られる。
　気がつけばあたしの口内に侵入した唯斗さんの舌があたしの舌を絡め取っていた。
　我が物顔で蹂躙する舌に合わせて、あたしの腰とショーツを縛っている紐を指が解き、割れ目に触れた。

さっき絶頂を迎えたあたしの身体は、ほんの少しの刺激でも簡単に熱を呼び起こされてしまう。

「は、う……」
　2本の指に刺激されたヴァギナからは、また淫らな蜜が溢れ出す。
　指がそこを掘ればそのたびに、くちくちと厭らしい水音を弾き出す。
「あ、んぅ……」
　もっと感じたくて、気がつけば腰を振っていた。
　欲しい。
　唯斗さんが欲しい……。
　あたしは唯斗さんにもたれかかる。

　それなのに、唯斗さんの唇があたしから離れていく……。
「続きはまた、帰ってきたらね。他の奴らに抱かれるのはナシだよ？」
　ヴァギナを弄っていた指がそっと引き抜かれる。
　快楽に堕ちているあたしの耳に、ドアが閉まる音が遠くの方で聞こえた。
　唯斗さんはお仕事に出たんだ。

　唯斗さんが見えなくなると、同時に立っていられなくなってぺたんと地面に座り込んだ。
　ドクン、ドクン。
　心臓が大きく鼓動している。