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100番目の女
第2章 99人目の女
我が家に近づくと、隣の白木家の前に車が停まっているのが見える。
運転席側のドアが開き、女の人が降り立った。
「あ!カズヒト〜お帰り〜」
「げ、五十鈴(イスズ)?」
のんびりした声でカズヒトを呼ぶのは、彼の従姉の五十鈴さんだ。
高三の私達の4つ年上だから今は大学四年生のはずである。
隣家に遊びに来た五十鈴さんとは私も何度か会ったことがあるが、彼女の通う大学は他県だから顔を見るのは久しぶりだった。
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