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100番目の女
第3章 きっかけの女
「え、じゃ、その、あの」

「落ちついて、モモちゃん」

前のめりになる私を五十鈴さんが"どうどう"と押し戻す。

「結論から言うと、私達シテないから安心して?」

「あ、安心て、私は別に…」

取り乱してしまったことが恥ずかしくて、私は意味もなくストローをいじくった。

「だって勃たないんだもん」

「たたない?」

「そ、カズヒトのアレが
ぜ〜んぜん勃たないの」

「アレって…何ですか?」

五十鈴さんが目と口をパカッと開けて私を見つめた。



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