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銀狼
第6章 獣の愛


「──…娘、お前の名は何という」


「‥‥‥?」


「…名だ…お前の名を、私に教えろ…」


「‥‥な‥まえ‥」



意識が少しずつ怪しくなる中

瞼を下ろした彼女は、問われるままに素直に答えていた。



「‥‥セレ ナ‥‥よ‥‥」


「…そうか…、セレナ…」


「──…」


「……堕ちろ……私の元へ」




銀狼の声に導かれ

セレナの意識は暗闇へと堕ちていく。





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