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銀狼
第8章 雨(アマ)の鎮魂歌
「…アッッ‥ああ、だめぇぇ‥!!‥‥ハァハァ…っ‥ぁぁん‥‥ああ」
濃い蜜をたっぷりと纏う蕾は限界まで膨れ、銀狼の指に自ら吸い付いてくるようである。
その尖端を左右に扱き( シゴキ )
根元から素早く撫で上げる。
事務的に行われているからこそ、男の指は的確に…確実に急所を狙ってくるのだ。
「‥‥はぁっはぁっ、や、‥やぁぁ…っ」
よってセレナに逃げ道は無い。
声が裏返るほどの強烈な絶頂に、立て続けに襲われていた。
「セリュスの実のせいか……、お前の全身から美味そうな香りが立ち籠めているな…」
「…‥ハァ‥‥アっアっ!──‥あぁん……‥ハァ…、……っ…まだ?…ッ な、の……!? 」
「ん?……ああ、そろそろだろう」
「──!!…ッあああ…」
懸命に堪えるセレナに対してどこか間の抜けた返事が返される。
漸く彼は指を止めると
ドレスから腕を引き抜いた。
「…ハァっ‥ハァっ‥ハァ…、ッ─…ケホッ、ハァ」
快楽を通り越した責め苦がやっと終わり──
セレナは咳き込みながら瞼の上の汗を拭う。
「──…はぁ…ッ」
殺されるのかと、思った…。
でも確かに、焼けるような身体の熱さは、おさまったような…
そんな気が、しなくもない。