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銀狼
第1章 prologue
──ん?
どうしたんだい?
急にそんなに震えだして…暖炉の火が弱いのかい?
…違う、とな。ではなんじゃ。
──…人間の姿に化けるんなら、もしかしたら近くに紛れ込んでいるかもしれない?
ハッハッハ
素直で可愛い子だのぅ…。
安心しなさい、そんなことにはならんから。
いくら姿形が同じであろうと
その男の容貌は──
この世の者とは思えない、凍り付くような美しさと聞く……。
そんな化け物がいたならば、一目でわかろうて。
大丈夫、大丈夫じゃ…。