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銀狼
第4章 月夜の陵辱
ハラリと垂れた男の横髪がセレナの頬に当たる。
「…ハァ…ハァ‥…っ………止まっ、て‥…ン…!! 」
口を塞がれながら身奥をえぐられる苦痛。
それと一緒になって彼女を襲うのは、得たいの知れない疼きだった。
中の肉壁を掻き撫でられる度にそれは身体中を駆け巡り、彼女の思考を霞ませる。
「…!!‥っ‥……んっ…、…ハ ァ…ッ」
そのせいか──
絡み合う舌からにさえ、蕩けそうな感覚を与えられてしまうのは。
「…っ…人間の娘よ」
美しい顔を僅かに歪ませて
銀狼が熱い息を吐きながら問い掛けた。
「何故お前は此処へ来た」
「…‥!?‥‥ぁッ……あぁ‥っ」
「この周辺を彷徨く( ウロツク )のは…我等を殺そうと粋がる愚かな狩人達だと…ッ…相場は決まっている」
…グヂュ・・・ ヌプッ・・・・ッ・・! ‥‥…ヌチャ・・・
「あ…あぁン!…‥ハァ‥違う…‥そうではないの」
「……なら何故だ」
「…‥ゆ‥!‥‥許しッ…‥て‥‥!!‥…ハァっ……ハァっ、いやあ!……‥ゆるして‥‥ェ‥‥ぁぁ……ッ」
男の律動に揺さぶられながらセレナはひたすらに許しを乞うた。
今の状況ではまともに弁解することも叶わない。
「お前は人間のような穢れた身の分際で、我等の聖地に踏み込んだ…!! 」
それは到底、許される罪ではない…。
銀狼は、腕の中の彼女に冷たく言い放つ。