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銀狼
第6章 獣の愛


死を覚悟した

どうしてわたしは此処にいるのか。


「──…!? 」


息ができなくて、水をたくさん飲んで

前も後ろも…上も下も分からなくなって

目の前が真っ暗になった。




──その時に、わたしの腕を強く引いたのは



「……、…誰…?」



わたしを滝壺から引き上げたのは…誰なの…。




「……そんな の…」




そんなの、あの男しかいない…。





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