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銀狼
第6章 獣の愛
そうは思ってみても代わりに気を紛らわすようなものも無い。
ギュルルッッ
「──もうっ//」
飢えばかりが増していき次第にセレナの頭は布の中身でいっぱいになる。
“ ……うう ”
少しだけ隙間を開けて、中を覗いてみる。
同時に口に唾がたまってしまう。
堪えきれず、とうとうセレナは中から果実を取り出した。
何の実かしら。
……食べれそうなの?
「……いい匂い」
いけない、食欲がでてきてしまう…。
水気を含んだ、みずみずしい果物。
少し……だけ…?
なら、いいわよね。