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銀狼
第6章 獣の愛


“ 肉でなくても食べるのね… ”


もう一口分、先程より手前に転がす…。

狼はひょこひょこ歩いてくると迷わずそれも口にした。


もう一度、もう一度…

繰り返すごとに狼の警戒心も和らいでいく。





その光景を見た時


セレナの脳裏に、古い記憶が蘇った。





彼女がまだ五歳のころ。

大人の目を盗んでは…朝食の残りを、こんなふうに一緒に食べた相手がいた。




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