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銀狼
第6章 獣の愛


銀狼は無言で、そんな彼女に近付いていった。


「…やだ…っ!!…来ないで…来ないでよ!」


セレナは恐怖で立ち上がり
洞穴の中を彼から逃げる──。


「来ちゃいやあ!」


しかし結局…

ジリジリと壁に追い込まれるしかない。

暴れるセレナの行く手を、彼の腕が阻んだ。




「…ハァ…触らないで…!! 」

「……」

「──ああッ…!…やだ…」


それでも逃れようとする彼女を岩壁に押し付け、その首筋に銀狼は顔を埋める──。

セレナは悲痛な声をあげた。



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