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華のしずく~あなた色に染められて~
第3章 【華のしずく】~夏雷~
 灯りも消した淡い闇と静寂が満たす寝所の中で、珠々は一枚の花びらとなった。信成は風となり時に荒々しく時にまたとなく優しく珠々を翻弄する。珠々の白い躰が夜具の上でやわらかにしなり、その花のような唇から吐息が洩れた。その夜、二人かつてなく激しく求め合ったのだった。
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